ソニア・リキエル SONIA RYKIEL:1968-(FRANCE)

ソニア・リキエル SONIA RYKIEL:1968-(FRANCE)

ソニア・リキエル」といえばニットである。それまで昼間の普段着でしかなかったニットのセーターやカーデイカンは、「ソニア・リキエル」ではファッショナブルに生まれ変わった。それは、女性の身体をぴったり包んで華奢さを際立たせるもので、細いうなじを強調する微妙なネックライン、ウエストから腰にかけての官能的な線は、他ブランドとは一線を画したニュアンスを感じさせる。リキエルが「ニットの女王」と呼ばれる所以である。(2017年08月17日 最終更新)

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「ソニア・リキエル」が始まった1968年は、パリに「5月革命」が起こった年でもあった。60年代に発展し始めていた新しいファッション産業、プレタポルテはオートクチュールに代わってファッションの主導権を取り始めていた。日常生活に適したカジュアルなファッションが求められる中で、「ソニア・リキエル」はセーターをおしゃれ着に変換し、縫い目が表に出ている服、裾の折り返し無しの服といった、既成概念を破る「サン・クチュール」の服を提案。プレタポルテの旗手となり、時代を奪引していく。
リキエルは1930年フランス、パリ生まれ。62年、専業主婦だった彼女は自分の気に入る妊婦服を見つけられず、服作りの教育を受けたことはなかったが、マタニティ・ドレスをデザインする。これが評判を呼び、当時の夫が経営していたブティック「ローラ」に自らデザインした服を置き始め、68年パリのグルネル通りにブティックを開店した。
80年代、「ソニア・リキエル」はより活動の幅を広げ、86年子供服「ソニア・リキエル・アンファン」、87年化粧品ライン「ナイト&デイ」、89年ディフュージョン・ライン「アンスクリプション・リキエル」、90年男性服「リキエル・オム」などを展開。
21世紀に入っても、76年に提示した「デモード(脱流行)」という思考に沿った、つまり他の誰でもないリキエル自身の個性を表現した、センシュアルで上質な現代服をつくり続けている。
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