パタゴニア PATAGONIA:1973-(USA)

パタゴニア PATAGONIA:1973-(USA)

パタゴニアの前身はクライミング道具からスタートした。創業者のイヴォン・シュイナードは自ら登山家で、「山に人間の跡を残さない」登山家の美学のもと、1970年代初めに「クリーン・クライミング」を提唱した人物である。パタゴニアの名高い環境主義は、その当初からのものだが、ウエアメーカーとしては、70年代のラグビーシャツと丈夫な厚手キャンパス地のショーツのヒットがきっかけだ(2017年08月17日 最終更新)

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常に危と背中合わせのアウトドアウェアの機能性は経験に裏打ちされた必然性があり、「工業製品」でもある。極限地でも生命を守るというミッションに基づいた素材開発は卓越している。
77年、初のパイル・ジャケットは、軽さ、温かさ、速乾性から爆発的人気を得た。79年には衣料ラインを法人化してパタゴニア社とし、現在のフリースの最初期モデル、両面起毛ポリエステルの柔
らかいパンティング地を開発。85年、さらに進化した「シンチラ」を発売。アウトドアウェア革命をもたらした。同年、環境保護のための寄付と環境主義団体支援を開始する。93年、ペットボトルをリサイクルした世界初の再生ポリエステルのフリースを開発し、技術のパテントを取らずに業界に広く公表して大反響を呼んだ。が、昨今のフリースは、回収にコストが嵩み高価格になるため、すべてが再生繊維なわけではない。
そして、皮膚の代わりとして最も重要な衣服と位置付ける下着素材では、85年にキャプリーン・ポリエステルを開発。NASAの宇宙飛行士も着用するという。96年には綿製品全てを生態系に悪影響を与えないオーガニック・コットンに切り替えた。
会社を社会を変える道具とするという同社の理念は、イメージ・アップの方法としてだけではない環境主義の実践も確笑に伴っている。アウトドア・スポーツウエアの機能開発の恩恵は確実にタウンウェアに及んでいるが、消費者は果たしてどこまで環境保護に「参加」できているだろうか。
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