ブランドのビジネスってなに

ブランドのビジネスってなに

ファッションのブランドのビジネスについて(2017年08月17日 最終更新)

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ブランド
ブランドという言葉を聞いて、あなたは何を連想するだろう。
多くの人の答えは、ルイ・ヴィトンであり、エルメスであり、 シャネルといった海外の 高級ブランドではないだろうか。
もちろん、こうした海外のプレステージ性の高い一部の.フランドだけが、いわゆる「ブランド」ではない。あらゆる企業や商品、サービスも、ブランドたり得る。ブランドとは 企業の貴重な財産であり、他の何ものとも代え難い独創的な世界を顧客の頭の中に築き上げる力を持つものだと、お約束ごとのようにどの本にも書いてある。
しかし、本書では、こうした正論に背を向け、多くの人がまずイメージする「ブランド」と、そのブランドの「営まれ方」だけに焦点を当てた。
なぜか。 ヴィトンやシャネルといった、世界でも類を見ないほどの繁栄を、ここ日本で極めている高級ブランドの事例には、ブランドビジネスを成功に導く鍵が見事に集約されているか らだ。あふれるブランドの中から、ブランド好きの日本人の関心をどのように引き、購買 意欲を煽り、マスコミを味方にするのか。百貨庖をはじめとする小売業者や取引業者の交 渉に強い姿勢で臨み(時には弱みにつけ込んで)、常に一等地を確保するノウハウ。ブランドの陳腐化を防ぎ、歴史・伝統と革新性をいかに並行させるか。消費者と相対する小売 りの現場を尊重し、モノを作って売る製造小売業の王道を、海外の高級ブランドは身をも
って示してくれる。 と同時に、「良いブランド」「高級なブランド」「売れているブランド」と評価が固まっ
たブランドに、日本人がどれだけ弱いか。すでにでき上がった権威や、売れている、流行 っているというわかりやすい事実を、素直に、無邪気に思考停止の状態で何ら抵抗なく受
け入れる日本人の資質もまた強烈に浮き彫りにしてくれる。 日本を舞台にブランドビジネスを成功させるには、結局こうした日本人の資質を考慮し、
味方につけるしかないのだから、海外の高級ブランドの成功例を参考にしない手はない。 できれば、権威や既成事実をいったん自分の頭でフィルターにかけ、自らの判断や好み、 志向のもとにブランドを選び取る消費者が増え、小さくてもオリジナリティの高いブラン ド、ユ-一 lクなブランドが増える健全な状態を期待したいが、どうやら現状は変わりそうもない。であれば、ヴィトンやエルメスが日本で展開しているビジネスはまさに最高のお 手本となる。
強いブランドをいかに創造し、確立して維持するかは、今や多くの企業の命題だ。本書 がそのヒントを少しでも提供できれば幸いだ。それとともに、逆ヒントという形で、でき 上がった権威に無条件にひれ伏すのではなく、ブランドそのものに敬意を払い、ブランド
の真の理解者が増え、そうしたブランドを創っていきたいというチャレンジャーが増えるこ とを切に願う。
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